無垢テーブルは直射日光に弱い?置く場所で寿命が変わる理由と対策

無垢テーブルは直射日光に弱い?置く場所で寿命が変わる理由と対策

はじめに

「無垢テーブルは直射日光に弱いと聞いたけれど、本当なのだろうか」
一枚板テーブルや無垢材の家具を検討されている方から、よくいただく質問のひとつです。

日当たりの良いリビングに置きたい。
でも、日光で反ったり割れたりしたら困る。

そんな不安から、せっかく気に入った無垢テーブルを諦めてしまう方も少なくありません。

結論から言えば、無垢テーブルは直射日光の影響を受けやすい素材ではありますが、正しく理解し、置き方を工夫すれば必要以上に恐れるものではありません。
むしろ、置く場所や付き合い方を知っているかどうかで、テーブルの寿命や美しさは大きく変わります。

この記事では、無垢テーブルが「直射日光に弱い」と言われる理由と、長く快適に使うための具体的な対策について解説します。


1. 無垢テーブルが直射日光に弱いと言われる理由

1-1. 紫外線による色変化と経年変化の違い

直射日光の影響でまず起こりやすいのが、紫外線による色の変化です。
木材は紫外線を受けることで、表面の色味が変わっていきます。

この変化自体は劣化ではなく、無垢材特有の「経年変化」の一部でもあります。
ただし、直射日光が一部分だけに当たり続けると、色の変化にムラが生じやすくなります。

テーブルの中央と端で色が違う、片側だけ極端に濃く(または薄く)なる、といった状態は、多くの場合「日光の当たり方」によるものです。

1-2. 乾燥による反り・割れのリスク

直射日光は、紫外線だけでなくも伴います。
長時間日が当たることで、木材内部の水分が急激に失われ、乾燥が進みます。

無垢材は湿度や温度の変化に応じて伸縮する素材です。
乾燥が一方向だけで進むと、反りやねじれ、場合によっては割れが発生することがあります。

特に注意したいのは、「日が当たる面」と「当たらない面」の乾燥差です。
この差が大きいほど、木は無理な力を受けやすくなります。

1-3. 合板や突板との決定的な違い

「合板のテーブルでは問題なかったのに、無垢だと心配」という声もよく聞きます。
これは素材の構造の違いによるものです。

合板や突板は、複数の層を貼り合わせて作られており、湿度変化の影響を受けにくい構造になっています。
一方、無垢材は一本の木そのもの。自然素材であるがゆえに、環境の影響を素直に受け取ります。

つまり、無垢テーブルが弱いのではなく、正直な素材だと言えます。


2. 置く場所で寿命が変わるってどういうこと?

2-1. 窓際・南向きリビングで起こりやすいこと

南向きの窓際は、日照時間が長く、直射日光が入りやすい場所です。
無垢テーブルを置いた場合、日が当たる部分と当たらない部分の差が大きくなりやすくなります。

特に注意したいのは、季節によって日差しの角度が変わること
夏と冬で日が当たる位置が変わり、知らないうちに一部だけが強く影響を受けているケースもあります。

2-2. エアコン・床暖房・吹き出し口との関係

直射日光と同様に注意したいのが、エアコンや床暖房です。
冷暖房の風が直接当たる場所は、乾燥が進みやすくなります。

特に冬場の暖房は、室内の湿度を大きく下げます。
直射日光+暖房という環境は、無垢材にとって最も負荷がかかりやすい状態です。

2-3. 「一部だけ日が当たる」配置が一番危ない理由

全面にやわらかく光が当たる環境よりも、
テーブルの半分だけが直射日光にさらされる配置のほうがリスクは高くなります。

これは、木材内部の水分量に差が生じ、歪みの原因になるためです。
配置を考える際は、「当たるか・当たらないか」よりも「均一かどうか」が重要になります。


3. 直射日光とうまく付き合うための対策

3-1. カーテン・レースの考え方

直射日光対策として、遮光カーテンを常に閉め切る必要はありません。
おすすめなのは、レースカーテンで光をやわらかく拡散することです。

強い直射日光を避けつつ、室内の明るさを保つことで、無垢材への負担を軽減できます。

3-2. 定期的な向き替え・ローテーション

無垢テーブルを長く美しく使うための、もっともシンプルで効果的な方法が向き替えです。
半年〜1年に一度、テーブルの向きを変えるだけでも、日光の影響を分散できます。

これは色ムラ対策だけでなく、反りや歪みの予防にもつながります。

3-3. オイル仕上げ・塗装仕上げでできること/できないこと

仕上げ方法によって、日光への耐性はある程度変わります。
ただし、どの仕上げであっても「完全に影響を受けなくなる」わけではありません。

重要なのは、仕上げに過度な期待をするのではなく、環境と併せて考えることです。
オイル仕上げであれば定期的なメンテナンス、塗装仕上げであれば状態確認が長持ちのポイントになります。


4. 来宝の一枚板テーブルが前提にしている「置き場所」思想

4-1. 自然素材を「管理する」という考え方

来宝では、一枚板テーブルを「置いたら終わりの家具」ではなく、
暮らしの中で付き合っていく存在として考えています。

自然素材である以上、環境の影響をゼロにすることはできません。
だからこそ、変化を前提に、無理のない管理を大切にしています。

4-2. 使いながら育てる家具という視点

色の変化や細かな表情の違いは、無垢材ならではの魅力です。
直射日光を過剰に恐れてしまうと、この魅力を楽しむ余白がなくなってしまいます。

必要な対策を取りながら、変化を受け入れる。
それが、無垢テーブルと長く付き合うコツです。

4-3. 日光も含めて、暮らしの一部として受け止める

日差しの入るダイニング、家族が集まる時間。
そうした暮らしの風景の中で使われるからこそ、一枚板テーブルは本来の魅力を発揮します。

日光は敵ではなく、付き合い方を知るべき要素のひとつなのです。


無垢テーブルは、直射日光に「弱い家具」ではありません。
自然素材としての特性を理解し、置き場所や使い方を少し工夫することで、その寿命は大きく伸びます。

一枚板テーブルは、使い捨てではなく、時間とともに育っていく家具。
置く場所を考えることは、その第一歩と言えるでしょう。

当社の製品はオンラインでご依頼いただけます。
通販サイトはこちらから

お問合せ contact us

銘木

理想のテーブル作りの最初の一歩をお問合せから

☎ 088-631-5020

受付時間 9:00 - 18:00

メールでのお問合せ

メールでのお問合せ contact us

メールでのお問合せは下記からメールフォームをご利用ください

contact form

施設見学のご予約

施設見学のご予約 reserve

施設見学のご予約はこちらからお気軽にご予約ください

reserve form