一枚板の「白太」と「赤身」とは?色の違いから見る木の個性

一枚板の「白太」と「赤身」とは?色の違いから見る木の個性

一枚板を見ていると、同じ天板の中に明るい部分と濃い部分があることに気づきます。外側に見られる白っぽい部分は「白太」、内側の色が濃い部分は「赤身」と呼ばれています。

色の境界がくっきりした一枚板もあれば、緩やかにつながっている板もあり、その表情は樹種や個体によってさまざまです。一見すると単なる色むらのようにも見えますが、白太と赤身は木が成長する過程で生まれたもの。天然木ならではの個性を知るうえで、大切な見どころのひとつです。

今回は、白太と赤身の違いやそれぞれの性質、一枚板を選ぶときに確認したいポイントをご紹介します。

白太と赤身は木のどの部分?

白太と赤身は、もともと一本の木の中に存在していた異なる部分です。丸太の断面を見ると、樹皮に近い外側は明るく、中心に近づくほど色が濃くなっていることがあります。

外側の明るい部分が白太、内側の濃い部分が赤身です。専門的には、白太を「辺材」、赤身を「心材」と呼びます。

白太は水分を運ぶ比較的新しい部分

白太は、樹皮のすぐ内側にある比較的新しい木質部分です。木が生きている間は、根から吸い上げた水分や養分を枝葉へ運ぶ通り道として働いています。

一般的には白色や乳白色、淡い黄褐色などの明るい色をしています。ただし、すべての樹種が真っ白になるわけではありません。赤身との差が小さく、境界を見分けにくい樹種もあります。

白太の幅も一定ではなく、樹種や樹齢、生育環境、丸太のどの位置から板を取ったかによって異なります。同じ樹種の一枚板でも白太の残り方が違うのは、このためです。

赤身は木の中心にある成熟した部分

赤身は、幹の中心に近い部分です。木の成長に伴い、古くなった白太の細胞が水分を運ぶ役割を終え、少しずつ赤身へと変化していきます。

その過程で、樹脂や色素、タンニンなど、樹種ごとに異なる成分が蓄積されます。こうした成分によって色が濃く見えるため、「赤身」と呼ばれています。

ただし、実際の色が必ず赤いとは限りません。ウォールナットのような濃い茶色、ケヤキの赤褐色、樹種によっては黄褐色や灰褐色に見えることもあります。赤身とは特定の色名ではなく、木の中心側にある心材を示す言葉です。

白太と赤身の色が違う理由

白太と赤身の色の違いには、木の中で担っていた役割と、含まれている成分が関係しています。

白太は、生きた木の中で水分を運ぶ役割を持つ部分です。色を濃くする成分が比較的少ないため、多くの樹種では明るく見えます。

一方、役割を終えた細胞が赤身へ変わるときには、さまざまな抽出成分が蓄積されます。その種類や量が、赤身特有の色合いをつくります。どの程度色が変化するかは樹種によって異なり、白太と赤身がはっきり分かれる木もあれば、なだらかに色が移り変わる木もあります。

さらに、一枚板の色は製材直後のままずっと変わらないわけではありません。乾燥や研磨、オイルなどの仕上げによって色と木目が鮮明になり、使用中の紫外線や酸化によっても少しずつ変化します。

そのため、購入時の色だけでなく、年月を重ねたときの経年変化も一枚板の魅力として楽しむことができます。

白太と赤身には性質の違いもある

白太と赤身の違いは色だけではありません。木が生きていたときの役割や含まれる成分が異なるため、耐久性にも一定の傾向があります。

白太は水分や養分を運んでいた部分で、伐採直後は赤身より含水率が高いことがあります。また、でんぷんなどの栄養分を含むため、一般的には虫や菌の影響を受けやすい傾向があります。

赤身には樹脂やタンニンなどが蓄積されており、樹種によっては腐朽菌や害虫に対する抵抗性が白太より高くなります。この違いから、屋外で使う木材や耐久性を特に重視する用途では、赤身が選ばれることがあります。

ただし、「白太は弱く、赤身は必ず強い」と単純に判断することはできません。耐久性は樹種による差が大きく、乾燥状態や保管方法、加工、塗装、設置環境によっても変わります。また、色の違いと木材の強度がそのまま比例するわけでもありません。

室内で使う一枚板テーブルであれば、適切に乾燥・加工され、状態に合った仕上げが施されていることが重要です。白太が含まれているという理由だけで、品質が低いとはいえません。

一枚板に白太を残す理由

家具用の木材では、白太を取り除いて赤身を中心に使うこともあります。一方、一枚板では白太をあえて残し、その色の対比をデザインとして生かすことも少なくありません。

濃い赤身を明るい白太が縁取る板は、輪郭が際立ち、一枚板らしい存在感が生まれます。白太が波打つように入っていれば、木が成長してきた形や、幹の外周に近い部分から製材されたことも感じられます。

左右に白太が残った板、片側だけに細く残った板、赤身との境界が複雑に入り組んだ板など、その表情は一枚ごとに異なります。色の境界も人工的に描かれた模様ではなく、木が長い時間をかけてつくったものです。

均一な色合いを好む場合は赤身の多い板が合わせやすく、天然木らしい大胆な表情を楽しみたい場合は、白太と赤身のコントラストが強い板が候補になります。どちらが優れているというものではなく、空間や好みに合うかどうかが大切です。

白太と赤身を見ながら一枚板を選ぶポイント

一枚板を選ぶときは、色の好みだけでなく、板全体の状態や仕上がりも確認しましょう。

色の割合と見え方を確認する

白太が多い板は明るく軽やかな印象になりやすく、濃い赤身が多い板は落ち着きや重厚感を演出しやすくなります。コントラストの強い板は、空間の主役になる華やかさがあります。

照明によって色の見え方が変わるため、可能であれば自然光と室内照明の両方で確認するのがおすすめです。

乾燥状態や傷みも見る

白太が残っている場合は、虫食いの跡や変色、柔らかくなっている部分がないかを確認します。ただし、小さな虫穴や節、入り皮などを補修し、意匠として生かしている一枚板もあります。

見た目だけで良否を決めず、十分に乾燥されているか、必要な処理や補修が行われているかを販売店に確認すると安心です。

仕上げ後の色を想像する

研磨前の板と完成した天板では、色の深さや木目の見え方が異なります。特にオイル仕上げでは木の色が濃くなり、白太と赤身の境界がより鮮明に見える場合があります。

展示品や仕上げサンプルを見ながら、完成後の印象を確かめておきましょう。

経年変化も含めて選ぶ

無垢材は、日光や空気に触れることで少しずつ色が変化します。白太と赤身の色差が穏やかになることもあれば、樹種によっては赤身の深みが増すこともあります。

現在の色だけでなく、「これからどのような表情に育つか」という視点を持つと、一枚板を長く楽しみやすくなります。

白太を含む一枚板を長く使うために

白太の有無にかかわらず、一枚板は急激な湿度変化や強い乾燥を避けることが大切です。冷暖房の風が直接当たる場所や、強い日差しが長時間当たる場所はできるだけ避けましょう。

水分をこぼしたときは放置せず、柔らかい布で早めに拭き取ります。オイル仕上げの天板は、表面が乾いてきたら適切なメンテナンスを行うことで、木肌を保護しながら色艶を育てられます。

新しい虫穴のような跡や粉が見つかった場合は、自己判断で薬剤を使わず、購入店や木材の専門家に相談してください。

まとめ

白太は幹の外側にある辺材、赤身は中心側にある心材です。白太は明るく、赤身は濃く見えることが多いものの、その色や境界は樹種や個体、乾燥、仕上げによって異なります。

白太には虫や菌の影響を受けやすい傾向がありますが、白太があるから品質が低いわけではありません。適切に乾燥・加工された一枚板では、赤身との色の対比が天然木ならではの魅力になります。

来宝では、樹種や木目だけでなく、白太と赤身の入り方、板の状態、仕上げ後の印象まで確かめながら一枚板をお選びいただけます。均一な色合いが好きな方も、自然がつくった大胆なコントラストを楽しみたい方も、ぜひ実際の板を見比べ、自分だけの一枚を見つけてください。

来宝綜合銘木工業では、お客様一人ひとりの暮らしに合わせた一枚板・無垢テーブルをご提案しています。サイズで迷われている方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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