天板の「塗装仕上げ」徹底比較:オイル?ウレタン?無塗装?

はじめに

無垢一枚板のテーブルを選ぶ際、意外と見落とされがちなのが「塗装仕上げ」の違いです。同じ木材でも、仕上げ方法によって質感、耐久性、メンテナンスのしやすさが大きく変わります。この記事では、「オイル仕上げ」「ウレタン仕上げ」「無塗装」の3つの仕上げ方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較しながら、無垢材の魅力を最大限に引き出す選び方を解説します。
1. 無垢材と塗装仕上げの関係とは?
無垢材は天然の木材そのもの。湿度や気温によって伸縮する性質があり、塗装はその表面を保護する役割を果たします。仕上げ方法によって、木の呼吸をどこまで許すか、見た目や手触りをどこまで維持するかが変わるのです。
塗装は単なる外観の違いではなく、木の魅力と付き合い方を決める重要な選択肢。だからこそ、自分のライフスタイルや使い方に合った仕上げを選ぶことが大切です。
2. オイル仕上げ:木の呼吸を活かすナチュラル派におすすめ

オイル仕上げは、天然オイルや植物性オイルを木の内部に染み込ませることで、木本来の質感を活かす方法です。表面にコーティング膜を作らないため、手触りがとても自然で、木のぬくもりや香りをダイレクトに感じられるのが魅力です。
この仕上げは、経年変化によって色合いが深まっていく楽しみがあり、無垢材の個性を「育てていく」感覚を味わえます。また、小さな傷やシミがついても、部分的にオイルを塗り直すだけで補修できる手軽さがあります。
ただし、オイル仕上げは水や油に弱いため、日常的にコースターやランチョンマットの使用が推奨されます。年に1〜2回程度のオイルメンテナンスも必要となり、多少の手間がかかるのがデメリットです。
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3. ウレタン仕上げ:お手入れ簡単!実用性重視派にぴったり
ウレタン仕上げは、木の表面にウレタン樹脂のコーティング膜を形成する方法で、水や汚れ、傷に強いのが最大の特徴です。飲み物をこぼしてもさっと拭くだけでOK、普段の生活の中で神経質にならずに使える実用性が魅力です。
また、光沢感があり、木の表情を美しく見せる効果もあります。特に来客時やおもてなしの場でも安心して使えるため、小さな子どもがいる家庭や、日々の掃除を簡単に済ませたい方におすすめです。
一方で、コーティングが強固な分、木の呼吸が遮断されるため、無垢材の自然な手触りや香りは感じにくくなります。また、傷がついた場合は自分で補修が難しく、再塗装が必要になるケースが多い点にも注意が必要です。
▼ウレタン塗装についてのもっと詳しい記事はこちらから▼
4. 無塗装:ありのままの木と暮らすこだわり派向け
無塗装の一枚板は、まさに“木そのもの”。コーティングを施さないことで、木の手触りや香り、質感を100%ダイレクトに楽しめる仕上げ方法です。
職人や木工ファンの中には「無塗装こそが本当の無垢材の醍醐味」と語る人も少なくありません。湿度の変化によって木が反応する様子を目で見て感じられるのは、無塗装ならではの魅力です。
ただし、当然ながら水や汚れ、紫外線に非常に弱く、普段使いのテーブルとしてはリスクも高めです。使用する場合は、必ずクロスを敷く、天板を使わない時はカバーするなど、かなり丁寧な扱いが求められます。
また、汚れた際にはサンディングなどの物理的処置が必要となるため、ある程度の知識と手間を楽しめる方に向いています。
5. 比較まとめ:仕上げ方法別の特徴を整理
オイル仕上げは「育てる楽しみ」があり、自然派志向の方や、手間をかけることを楽しめる方にぴったりです。ウレタン仕上げは日常使いに強く、小さなお子さまのいる家庭や頻繁に使用する場面に向いています。無塗装はもっとも繊細な仕上げで、木材と“対話”するような暮らしを求める方におすすめです。
それぞれの仕上げに一長一短があり、正解は人によって異なります。だからこそ、「どんな空間で、どんなふうに、どんな頻度で使うのか」を明確にしたうえで、最適な仕上げを選ぶことが何よりも重要なのです。
まとめ
無垢一枚板の魅力を最大限に楽しむには、木そのものの個性を活かす仕上げ選びが不可欠です。オイルの柔らかさ、ウレタンの強さ、無塗装の繊細さ──どれも木の表情を引き立てる魅力的な選択肢です。
テーブルはただの家具ではなく、暮らしの中心となる存在。あなたのライフスタイルに合った塗装仕上げを選び、大切な時間をより豊かに過ごしてください。
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